エアコンの隠ぺい配管工事は将来の交換も考えておく
住宅を新築するときエアコンを隠ぺい配管にするケースが多い。
配管が壁の中に隠れるので、外壁に雨どいのようなホースカバーが見えてこない。
最初は見た目もすっきりして、家の外観はかっこよくできる。
しかし、エアコンは15年も使うと調子が悪くなり、交換が必要になる。
このとき、前に隠ぺいした配管がもう一度使えればいいが、通常は断られるだろう。
露出配管にしなければならなくなる。
ところが、エアコンが外壁側にないと、室内で配管をするようになり、いかにも見苦しくなる。
エアコンが外壁側にあれば、外壁に穴をあけて外に配管を出し、配管はエアコン本体に隠れるから。
壁があればいいのだが、部屋を明るくしたいと窓をたくさん取ると、エアコンをつけられる壁がなくなってしまう。
エアコンの隠ぺい配管は悪いことではないが、将来の露出配管への交換も考えて、つける位置を決めた方が良い。
もちろん、室外機を置くことも考えておくことが大切だ。
隠ぺい配管の場合は室外機を、室内機と離れた場所に置くことが可能だ。
しかし、露出配管では室内機の裏側に室外機が来ることがベストだ。
室内機の裏に室外機がおけないと、室内機から外へ露出した配管を、縦におとすだけでなく、横にものばさなければならなくなるから。
2階の場合は外に1階の屋根や庇があったりすると、配管がのびて見苦しくなる。
2階で外のバルコニーの中に室外機を置くこともできるが、機械の振動が室内に伝わったり、邪魔になって洗濯物が干しづらくなったりする。
できれば避けたいが、2階の部屋数によってはできない場合もあるだろう。